2023/04/12 16:00
『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』レビュー:改造カードのカスタマイズ性が超面白い! オンライン対戦も遊んでみた

いよいよ4月14日(金)に『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』が発売! 今回はその製品版をプレイしたレビューをお届けする。

『ロックマンエグゼ』の第1作は2001年3月にゲームボーイアドバンスと同時発売。当時普及が大きく進んできたインターネットを題材にしたテーマや、アクションとカードゲームを融合した画期的なバトルシステム、ストーリーなどが人気を呼び、以降2005年発売の『6』までシリーズが続くことになる。特に若年層を中心にヒットし、今なお根強いファンが多いタイトルである。また、2002~2006年にエグゼシリーズを原作としたアニメも放映されていたので、ゲームはプレイしたことないがアニメは観たことあるという人もいるかと思う。

『アドバンスドコレクション』では『1』~『6』までのバージョン違い合わせて10作品を収録。3タイトルずつ分けたVol.1とVol.2のセットになっており、例えば『1』をプレイする場合はVol.1を、『4』ならVol.2と別のソフトを起動してプレイする形。また、Vol.1とVol.2もの単品もDL専用で発売される。

自分はファミコン~SFCのロックマン世代ということもあって、エグゼシリーズでプレイしたのは1作目のみ。しかも22年前ということで詳しいストーリーの内容はほとんど忘れている状態だ。そのためこれを機に『1』から順番にプレイするチャンス!
…と思いつつも、さすがに記事の制作までにそんなじっくり遊んでいる余裕がない!! 悩んだ末、ひとまず『2』と『3』、あと並行してバトル部分の評価が高く「改造カード」を使える『6』を可能な限り進めてみることにした。

それでは今作の新要素を中心にまとめつつ、遊んでみた所感などを紹介していこう。

※画面はすべてSwitch版のものです。

■エグゼの世界を堪能し尽くせる新要素の数々!


タイトル画面では作中の携帯情報端末である「PET(Personal Terminal )」を再現し、3Dのロックマンがナビゲート。メニュー選択時やLボタンを押した時など、ボイス付きでリアクションを見せてくれる。


ギャラリーからは各種イラストや設定画、ミュージックプレイヤー、獲得したトロフィー(実績)を確認することができる。


ミステリーデータはイベントやグッズなどで使われていたイラスト。「こんなのあったのか~」と見ているだけでも楽しめる。

■ストーリープレイ中いつでもオプション変更可能!

各タイトルプレイ中に-ボタンを押すと『アドバンスドコレクション』用のオプション画面が表示。 バトル中含め、いつでも開くことができる。


ボタン設定は3種類あり、Type2だとAボタンとBボタンの割り当てが逆に、Type3だとYボタンがAボタンと同じ割り当てになる。


画面の大きさは4段階から選べ、デフォルトだとLargeになっている(画像左下)。高画質化フィルターに加え、会話テキストがドットではなくフォント表示に変更されているので、画面サイズを大きくしてもジャギーなど気にせずプレイできる。フィルターはオフにもできるので、当時のグラフィック感覚でもプレイも可能だ。

■バスター100倍でサクサク進める!

バスターMAXモード」はロックバスター単発の威力を100倍にできるモード。100倍なので、ロックバスターの威力を強化すればそのぶん威力は200、300と跳ね上がる。
「時間をあまりかけずに素早く進めたい」といった際にありがたい機能。常にバスティングランクが高い状態でバトルを終えられるので、チップ集めにも便利。いつでもON・OFFの切り替えが可能なため、初見プレイでも要所要所で使っていくことで、そこまでゲーム性を損なうことなくプレイできると思う。

今回急いで進めたかったこともあり、まず『2』で使ってみることに。たださすがに初見なので「ボス(ナビ)戦はOFFにする」とした。おかげで道中はだいぶスムーズに進めることができたが、そのぶん作業が強くなってしまう点は否めなかった。また、チップの扱いに慣れないままということもありボス戦で苦戦しやすかったので、やはり初見で使うにしてももっと使う場面を絞るべきだったかなと感じた。

そのため『3』では初回のステージやイベント戦もOFFにし、どうしても逃げたいけど逃げられなかった時、何回も往復する必要がある場所やチップを集めたい時にONで進める形に。この方法だと時短しつつ道中の緊張感も味わって遊ぶことができた。初見はなるべくOFFでプレイしたいとは思うが、適度な使い分けもおすすめ。

■配信チップが強すぎる!

当時のイベント等で配信された特別なチップも収録。1~6まですべてのタイトルで受け取れることができ、性能はどれも強力無比。バスターMAXモードを使う場合はあまり出番がないかもしれないが、使わない場合、配信チップもあまりに強いため最初は使用しないことをおすすめしたい。



サブ画面の「ロックマン」の項目からXボタンでPETの画面に切り替わり、配信チップや改造カード(4以降)などを選択して受け取ることができる。『2』の配信チップはゲートマンSP、ファイアゴスペル、アクアゴスペル、エレキゴスペル、ウッドゴスペルの計5枚。



ゴスペルの4枚はそれぞれ属性が異なり、性能は共通で広範囲に600ダメージを与えるというもの。だいぶぶっ飛んでいる。HPの高いボスでも弱点をつけばワンパンだ。ガードしないボスならば、初手で引ければ1秒かからず倒せてしまう。一方ゲートマンSPは横一列に単発300ダメージなので、後半なら入れてもそこまで壊れないかも…?

■改造カードのカスタム要素が面白い!

改造カード」とは、GBAの拡張機器である「カードeリーダー+」を使い、実際のカードを読み込むことで使用可能だった『4』からの要素。カードはパック形式で玩具店やゲームショップで販売されていたほか、イベントなどで配布された。本作ではその全499種類の改造カードをすべてゲーム内に収録。


改造カードは以下の5種類にカテゴリが分かれている。

改造カード(4~6)
カードを選択してロックマンのステータスや武器の性能を強化できる。『3』からの要素「ナビカスタマイザー」の効果内容にも近い。

アイテムカード(5~6)
ナビチップのセットや、サブチップ、ゼニー、バグのかけらなどのアイテムが入手可能。ちょっとした攻略の手助けになる。

イベントカード(6)
ゲームを進めると受けられる依頼が追加され、達成することで特別な報酬が獲得できる。

スペシャルカード(4~6)
過去のイベントなどでしか入手できなかった限定カード。用途は改造カードと一緒。

★『6』で改造カードを使って遊んでみた
『5』と『6』の場合、各改造カードには「○MB」といった容量が決まっており、最大80MBまでの範囲で自由に組み合わせが可能。



改造カードはメリットもデメリットも内包しているカードが中心だが、メリットのみ発動できるカードもある。デメリットはHPが減る、ステータス異常(バグ)が発動する、特定のアビリティがOFFになるなど。ただ組み合わせと読み込む順番でデメリットは帳消しにできる。

★構成例


ストーリー進行中によく使っていた構成。まずチップのバルカンの使い勝手がよかったので、ボウルマンのカードでチャージショット(CS)をバルカンにし、CSの性能を上げるためにメガリアを採用。ファーストバリア100も便利。あとはツインズのチップリカバリーウッドボディ+いどうでクサムラ(※1)でHPを回復できる状態にして継戦能力を高めた。これで7MB余ったので、デメリットの影響がなくHPを少し上げられるマグニッカーを採用。
ただ最後にマグニッカーを読み込むとエレキボディになってしまうので、一旦クーモスを消してから先にマグニッカーを読み込み、最後にクーモスを読み込むことでウッドボディに上書きできる(※2)。

※1:いどうでクサムラはデメリット扱いだが、ウッドスタイルなので草の上にいれば徐々にHPを回復できる。
※2:重複しない効果やONとOFFの効果が一緒にある場合、後から読み込んだ方の効果が優先。例えばフロートシューズOFF→フロートシューズの順で読み込めば、OFFの効果は無視されてフロートシューズが発動する。


モンハンでいうスキル構成など、いわゆる“ビルド”が好きな自分には刺さる要素で、度々構成を考えるのに没頭していた。個人的にはCSをいろいろ変えて試していくのが楽しい。ただ構成を変える場合、そのつど削除→読み込みと繰り返す必要があるので、多少手間がかかるのは惜しい部分か。


改造CSは、各攻撃によってチャージ時間も変動。強力な攻撃ほどチャージ時間も長い傾向だ。暗転する攻撃をCSにできるカードもあるため、特に動き回る相手に使いやすい。

■オンラインで対戦やチップ交換!

各シリーズに搭載されていた通信機能はそのまま移植。大きく分けて、ネットバトル、トレード、コンペア、の3種類と、『4』のみ「ひかえしつ」も選べる。どれもオンラインでランダムにマッチングする「パブリックマッチ」と、特定の相手とマッチングできる「プライベートマッチ」、それとSwirch版のみローカルマッチを行える。

※クロスプレイは非対応


■ネットバトル(1~6)
マッチング形式
ランク変動なしのカジュアルマッチか、変動ありのランクマッチから選択可能。プライベートマッチでランクマッチは行えない。

対戦ルール
気軽にできる「れんしゅう」と、バトルチップを1枚かけて「ほんばん」
シングルバトルは1本勝負、トリプルバトル:3本勝負の2本先取
改造カードのあり・なしを選べる。

■トレード
チップトレード(1~6)
配信チップなどの一部を除いたバトルチップを交換可能。

スタイルトレード(2)
プレイ内容によって属性や能力が変化するロックマンのスタイルを交換可能。

プログラムトレード(3~6)
ナビカスタマイザー(ナビカス)に組み込むプログラムパーツを交換可能。

フォルダトレード(6)
通信相手にフォルダごとチップを送ることができ、送られた相手はオマケフォルダに保存される。送った側のフォルダはなくなることがない。送られたフォルダの編集はできず、使用のみできる。

■コンペア
ライブラリコンペア(3~6)
自分が持っていないチップデータを「データライブラリ」に登録でき、登録されたチップはヒグレヤで取り寄せることができる。

レコードコンペア(4~6)
SPナビのデリートタイムをコンペア可能。トータルレコードが早いほどSPチップの攻撃力が高くなる。

ひかえしつ(4)
ソウルが共鳴したナビがトーナメントに参戦。ナビは自動で戦い、優勝すると珍しいバトルチップなどが獲得できる。



トレード画面ではチップがドット絵ではなくイラスト表示となるのもポイント。ドット絵の元となったデザイン画からイラスト化を行っているとのことで、デザイン画がなかったチップに関しては新たに描き下ろしや加筆しているというこだわりぶり。これを見るだけでも価値があるぞ! アクアマンかわいいいいいいいい

★対戦時の入力遅延について

ローカル、オンライン通信とも対戦時はコントローラーの入力からすこし遅れて反応する
Switch版の『6』で検証してみたところ、ローカルだと4~5フレーム(0.13~0.17秒)ほど、オンラインだと5~8(0.17~0.27秒)フレームほどの範囲で入力遅延が発生していた(※)。

※:30フレーム=1秒で計測。また、カスタム画面では遅延がだいぶ少ない。若干誤差はあるかと思うので参考程度に。

そのため、コントローラーの入力からワンテンポ遅れてロックマンが動くイメージ。ただ同期はほぼぴったり取れている状態ではあったので(意図した遅延で同期をとるディレイ方式かも)、ラグで攻撃が当たらないといったことはなかった印象。そのため素早いレスポンスでは動けない、ということを除けば対戦自体は成立する。最初はその遅延に戸惑いやすいが、対戦を続けていると「ワンテンポ遅れる前提で行動する」という部分が染みついてくるとは思う。

また、ラグ周りは自分や相手との回線状況によっても変わってくる可能性は十分ある。上記は互いに回線速度が早く安定した環境で行ったのだが(※1)、ゲスト側を別の環境(※2)でプレイした際に動作が重くなることもあった。

※:有線と有線なみの速度のWi-Fi回線。
※:上り速度が遅めのW-Fi回線。ただネット対戦で特に重要とされるPing値は十分な数値だった。

重い状況の際に目立ったのは、本来遅延が少ないカスタム画面での操作がしにくくなること。例えばボタンを1回押しても反応しないということもあった。対戦中も若干動きづらくなる場面もあったが、2人の画面を比べてたところ、それでも同期はほぼ取れてはいる状態だった(たまにわずかにズレていたくらい)。

また、別の時間に対戦した際に上記以上に重くなってカクつきなども発生してしまい、快適にプレイできないことも…。この問題はたまたま時間帯が悪かった可能性も十分にあるが、ユーザーによって回線環境はまちまちではあるので、もしかしたらそういう状況も出てくるかもしれない。実際どうなるかは発売後にいろいろなプレイヤーとマッチングしてみないとわからないところだが、ひとまず入力遅延自体は発生しているということを念頭に置いてもらえれば。

先に紹介した改造カードの紹介と、別々の環境で撮影した際のオンライン対戦の模様を合わせた動画もアップしているので、実際の画面を参考にしてみたいという方はぜひこちらもご覧ください。


■プレイタイトル所感

●エグゼ2(終盤くらい)
『1』とくらべてだいぶ遊びやすくなった印象。ただシリーズ全体の共通ではあるが、いわゆる「おつかい」が中心の展開であるのと、同じ場所を行ったり来たりが多く、正直今やると面倒と感じる部分は少なくなかった。最近のファストトラベル機能や行き先ガイドが主流になっているゲームに慣れてしまっていることもあり、どうしても不便さは気になってしまう。特にフリーズマン周りの進行は本当にしんどかった…。

あとはボスが全体的に難しい。駆け足で進めていてチップもあまり精査していなかったのも要因だと思うが、初見で倒せたのは1度だけで、ほかは少なくても5~6回はやり直すケースが多かった。ネットバトラー資格剥奪ものである。

特に攻撃を避けるのが難しく、一瞬でも判断が遅れるとダメージを受けてしまいやすい。焦って自ら敵の攻撃に当たりにいってしまうという状況もよくあった。攻撃を警戒しつつ、チップでの攻撃を的確に当てるのも大変な部分。どっちかしか脳の処理が追いつかないのだ…。

とはいえ1回倒されるごとにチップ構成を変えてリトライし、なるべく安全な位置取り方法と避け方を覚えていくのは攻略しがいがある。チップの種類が増えていく後半になるにつれてできる戦略も増えていくので、だんだん楽になっていったかも。

また、『2』に限った話ではないがイベントシーンの会話(デモ)は+ボタンでスキップできるので、ゲームオーバーになっても直前でセーブしていれば素早く再挑戦できる。ダメだと思ったらバトル中にオプション画面を開き、「タイトルに戻る」からの再開してしまうのもスピーディー。

ちなみにボスの中で特に苦労したのはクイックマン。序盤からこんな強いボスがいるなんてまるで某死にゲー…。ボス以外のナビを含めるとトードマンのV2は60分以上リトライを繰り返しても結局勝てなくて諦めた。挑んだ時点ではステータスが低かったせいもあるかも…。

あと道中でいきなりクイックマンV2が出てきてボコボコにされてゲームオーバーになり、そこそこ巻き戻された経緯があったのでそこからこまめにセーブを意識するようにした。オートセーブがあるゲームに慣れていると忘れがち…。

でもこんだけ苦戦しているのは自分なのでは、と思わずにはいられない。当時のみんなはどうだったのだろうか?


この同時攻撃避けにくすぎませんか? スタイルがヒートだったため、弱点を突かれる関係でノーマルにしなくてはいけないも辛い部分だった。

●エグゼ3(中盤に入ったあたり)
特にファンから評価が高い『3』。『2』未クリアだが時間がなかったので、レビューにあたりある程度進めてみた。『3』はNPCとの会話やオブジェクトを調べたときのメッセージなどが他タイトルに比べて一段ユニークな印象があり、そういう部分込みでストーリー展開は現状いちばん好きかもしれない。動物園エリアの突破方法ほんと好き。

ボスは『2』よりは苦戦してないかもしれないが、今のところバブルマンだけは何回もデリートされた! 同時攻撃はほんとやめてくださいぃぃぃぃ!!! 避けられないんですううううう!!!! ただ有効な突破方法(チップ選択)がわかってからは2回くらいのリトライで撃破できた。最後はゴリ押しぎみだったけど…。

あと『3』ではバスターMAXモードの使用を抑えたので、道中のウイルス戦でもちょいちょい苦戦。特に四角状にブーメランを投げてくる敵に苦渋を舐めさせらました。あとヨーヨー使ってくる敵に瞬殺されたこともありましたね…。

それと他タイトルに比べてサブ画面のレスポンスがわずかにいい気がした。どうやらクリア後が本番らしいので、じっくり遊びたいと思う。


岩あり、穴からずっと泡が誘導してくる、ロックマンと軸合わせをしない、ずっと後ろの列にいる、追尾するカニを投げてくる…とこちらの有効打が限られるうえ、避けるので手一杯になりやすい相手だったバブルマン。許さんぞ。

●エグゼ6(中盤)
上述の通り改造カードを使ったカスタマイズ性が楽しく、プレイ中のモチベーションは一番高い。プレイ時間のうち、改造カードの組み合わせに悩んでいる時間や、リンクナビ相手に試運転している時間が結構占めているはず。バスターMAXモードと配信チップは使ってないけど、改造カードを最初からバリバリに使っているのはどうなんだ…と思わなくもないが、ワンボタンで終わる強さというわけではないのと、個人的には使った時の面白さの方が上回る。

ほかにもバトル中に任意のタイミングで「クロス」や「獣化(ビーストアウト)」を使って戦闘能力を変化できるなど、全体的にロックマンの攻撃性能が高くて爽快感がある。バトルはこれくらい色々できた方が自分には好み。立ち回りがシビアな『2』とは逆の印象。モンハンでいうと『サンブレイク』をやっている気分かも。

途中、知らないナビが出てきたので調べたら『5』に登場したナビだった。やはりストーリーをしっかり理解するには順番にやっておくべきか…。あとアイリスがかわいい。まだ何者がわかっていないのでこちらも続きが気になる。

あとミュージックプレイヤーで聴いた『6』の「ホームタウン」のBGMがすごくよくてずっと脳内に流れています。


攻撃チップを使うタイミングがへたくそなので、獣化中のチップロックオン化が一番ありがたい。クロスと獣化を合わせた「クロスビースト」も行え、見た目のバリエーションが多くシンプルにかっこいいのも好き。見た目的に「電脳獣グレイガ」のバージョンを選んでよかった。

■やってよかったエグゼ

『2』の所感で書いたように、いろいろと不便に感じる部分はあれど、プレイを続けたくなる面白さが確実にある。当時未プレイな人にこそ遊んでほしいタイトルで、世界観、ストーリー、キャラクター、バトルシステムなど、気に入ってもらえる部分がいろいろあるはずだ。今の環境でエグゼをプレイできることができてよかった。

対戦の通信環境が発売後どうなるかちょっと気になる部分であるが、チップや改造カードなどの構成を考えなが戦略を練る遊びはストーリー以上なので、クリア後もじっくり遊んでいけると思う。


エグゼと言えば電脳世界のプログラムくんたちも注目してほしいところ。例えば冷蔵庫なら冷却係と脱臭係、コーヒーメーカーならホット係とアイス係と担当が分かれて存在している。プログラムながらどれも個性的な性格をしており、「脱臭が面倒」と言ったり、ホット係がアイス係の人気に嫉妬するといった、妙に俗っぽい一面も見せてくる。

なお、シリーズ通して物語は繋がっており、前の作に登場したキャラクターなども出てくるので、基本的には順番でプレイした方がキャラの関係性も分かりやすい。とはいえ「やっていないと話がよくわからない」といったレベルではないのでそこは安心してほしいのだが、それでも『1』だけは最初にプレイを推奨。というのも、『1』で語られる重要なネタバレが以降の作品でサラッと出てくるからだ。自分の場合、内容を忘れていたこともあってやっぱり『1』からやり直しておくべきだったかも… と少し思った。

ちなみに対戦プレイにあたり、別でエグゼ未経験のVJスタッフに『6』のプレイを頼んでいたのだが、かなり作品が気に入ったようで、「やっぱり最初からやってみたい」と一旦中断して『1』を始めて夢中になっていた経緯があった。それくらいエグゼは魅力的なのだ…!!!

「『RE:4』は一通り遊んで、『サンブレイク』の大型アプデorPS版発売まで時間あるな…」というカプコンっ子な方はぜひ! 遊んでみてくれ! 自分も早く続きをプレイしたい。寝ている相手に記事を書いて動画も編集してくれる優秀なナビがほしい。


ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション
発売日:2023年4月14日(金)
対応ハード:Nintendo Switch、PlayStation4、PC(Steam)
価格:パッケージ版:6,589円(税込)/ダウンロード版:5,990円(税込)
ダウンロード専売:
ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション Vol.1:3,990円(税込)
ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション Vol.2:3,990円(税込)
©CAPCOM CO., LTD. 2023 ALL RIGHTS RESERVED.