2020/05/25 00:00
Vジャンプ7月特大号「デジモンアドベンチャー Vテイマー01」特別読切掲載記念! マンガ家 やぶのてんや先生×脚本家 冨岡淳広さんスペシャル対談! ―VER.VジャンプWEB―

好評発売中の「Vジャンプ7月特大号」にて、「デジモンアドベンチャー Vテイマー01」の読切マンガが掲載! 「デジモンアドベンチャー:」の主人公・八神太一が登場する、コラボストーリーだ。これを記念してやぶのてんや先生と冨岡淳広さんが対談し、マンガ制作の裏側やアニメ秘話をお話ししてくれたぞ!

◆プロフィール
やぶのてんや:マンガ家。1999年からVジャンプで「デジモンアドベンチャー Vテイマー01」を連載。代表作に「イナズマイレブン」「ボッチわいわい岬へ」など。

冨岡淳広:脚本家。2020年4月から放送開始した「デジモンアドベンチャー:」のシリーズ構成を担当。代表作に「ドラゴンボール超」、「ポケットモンスター」シリーズ、「イナズマイレブン」シリーズなど。

――お二人が「デジモン」に携わることになった、きっかけを教えて下さい。

やぶの:玩具「デジタルモンスター」がメディアミックスをする際に、ジャンプの増刊号で読切を描かせてもらったのがきっかけです。併せて記事などでイラストや4コマを描いたりしていたので、かなり初期から関わらせていただきました。

冨岡:私は東映アニメーションから新作「デジモンアドベンチャー:」のお話をいただき、シリーズ構成として関わることになりました。旧シリーズや劇場版は見てはいましたが、仕事としては、やぶのさんはデジモンの先輩です。私はデジモン1年生ですね(笑)。

――やぶのさんと冨岡さんはもともとお知り合いだと伺いました。

冨岡:共通で携わっていたのが「イナズマイレブン」という作品です。私はアニメの脚本を、やぶのさんはコミカライズを担当されていました。当時、面識はなかったのですが、お名前だけは知っていたんです。後に共通の知り合いの脚本家さんがいて、その方を介して会食することになったんですね。「イナズマイレブン」シリーズから随分経ってからのことです。

やぶの:そうですね。なので、お話しをするようになったのは本当に最近です。

冨岡:その時は何気なく「また一緒にやりたいね」なんて言っていたんですよ。それで、今回「デジモン」のお話を頂いた時に、初めてやぶのさんが「デジモン」のコミカライズを描いていたことを知ったんです。東映アニメーションの方に「参考になるから」と言われて読んでみたら、「おぉ、やぶの節だぜ」と強く感じました(笑)。太一の熱さツボに入ったんです。

やぶの:嬉しいです(笑)。

冨岡:「デジモンアドベンチャー:」のシリーズ構成に決まったことを、マンガを読みながやぶのさんに報告しようか考えていた時に、やぶのさんから「マンガの企画が動くことになった」と連絡をもらいました。ワクワクしましたね。またしても間接的ではありますが、共演しているみたいで(笑)。

――今回の「Vテイマー01」復活の企画を聞いての感想を教えて下さい。

やぶの:「Vテイマー01」を改めて描かせて頂けるのが、嬉しかったです。もう何年も前の作品ですので、声をかけていただけたことに感謝です。細かいところは間違えないように見返しながら、「デジヴァイスはどんな形だったかな」など、確認しながら描いていました。あと今回はアニメとのコラボでアニメの太一と並ぶので、等身や画風など、なるべくスタンダードな「Vテイマー01の太一」にしようと心がけました。

冨岡:私の第一印象は「どうコラボするんだろう?」でした。TVシリーズで複数人の脚本家さんと作業している感覚でも、私の書く太一と他の方が書く太一は、使う単語1つとっても微妙に違うんです。なので、新アニメ版の太一がどう解釈されて描かれて、「Vテイマー01」版の太一とどう会話するのか興味深かったんです。実際に読ませていただき、すごく自然に2人が会話していたので、面白かったです。

やぶの:そう言ってもらえると嬉しいです。八神太一といえば1999年の「デジモンアドベンチャー」の印象が強く、「Vテイマー01」は太一と冠してはいても、パラレルな存在として扱われる部分がありました。今回の新アニメは新しい太一の解釈が生まれるタイミングなので、元祖パラレルという立場から、エールを贈るというか、1999年の「デジモンアドベンチャー」から「デジモンアドベンチャー:」へ「太一の橋渡し」になるお話にできたらなと、原作の井沢ひろしさんと打ち合わせをしていました。

冨岡:がっつり馴染んでいましたよ!

やぶの:よかったです!

冨岡:この読切だけのお祭りに終わらず、作品としてもっと大きくなると面白いだろうなと思っています。「デジモンアドベンチャー:」の太一の活躍の場が広がるのが、私は嬉しいんです。なので、このコラボを通した「広がり」を、なんか期待しちゃいますよね。

やぶの:井沢さんの原作はキャラクターの心理がしっかりしているので、とても描きやすいのですが、バトルやアクションシーンなど、グルグル動いてすごく映像的な脚本でもあるので、マンガに落とし込もうとすると、ページ数が足りなくなってしまうこともたくさんあるんです。今回も、申し訳なく思いながら後半のアクションシーンを大幅にカットさせていただきました。なので…こう…アニメで動かしてもらえませんかね(笑)。

冨岡:東映アニメーションのプロデューサー次第ですかね…(笑)。

やぶの:(笑)。

――1999年の「デジモンアドベンチャー」、「Vテイマー01」、「デジモンアドベンチャー:」、それぞれの太一に対して、どのような印象をお持ちですか?



やぶの:「Vテイマー01」の太一は連載当初、毎月13ページという都合上、他の仲間キャラが出せず、使命を一人で背負わなければなりませんでした。井沢さんの好みもあったと思いますが、その分しっかりして少し大人びていたんです。1999年の太一はチームで動くお話でしたので、人間的な弱さをさらけ出せる、人間味がある印象です。新太一は「Vテイマー01」の太一に似ているのが、第一印象でした。なので、今回のコラボでは特に親近感を覚えましたね。

冨岡:実は新太一の基本形は「Vテイマー01」にあり、監督を始め制作チームはかなり意識しているんです。初代太一の性格設定を受け継ぎつつ、「Vテイマー01」での冷静に状況を見ながら指示を出す形が、基本フォーマットになっています。今作ではデジモンと常に一緒にいる状況、一緒に戦い、一緒に傷つき、一緒にピンチを切り抜けていく構図を作りたいと思っています。それでいて仲間をグイグイ引っ張っていく、責任感が強く、頼りになる存在として、ヒーロー感のある太一像にしたいんです。

やぶの:おお!「Vテイマー01」の太一がフォーマットとは! 3話でいったん放送が休止していますが、3話までを連続して見られたのは良かったです。4話からの展開を早く見たいです。

冨岡:1話から3話までは冒険というより、序章としてのデジタルクライシスに立ち向かうものでした。4話からは未知の世界でどんどん冒険していきます。かなりバトル要素が強く、次々と危機がやってくるシナリオなので、新太一は迷っていられないんですよ(笑)。気がつくと、結構戦いっぱなしになっています。

やぶの:1話から3話で、既にジェットコースターのような勢いでしたもんね。アクションシーンがかっこよくてしびれました。グレイモンが回転して蹴りを入れるとか、一回転して溜めてからの蹴りなど、流石です。


冨岡:ああいうの、燃えますよね(笑)。シナリオのアクションって、こちらが提案した動きもあれば、絵コンテの演出で膨らむことが多々あります。お芝居の部分もそれは同じです。シナリオの観点からすると、映像で膨らんで自分の想定よりもカッコいい時なんか、「やられた! カッコいい!」と思うこともありますよ。

――今回の読切マンガで、注目してもらいポイントはありますか?

やぶの:「デジモンアドベンチャー:」の太一は、髪のボリュームを注意して描きました(笑)。あと実は、今回始めてアグモンをしっかり描きました。あのデザインは本当に絶妙なバランスでできているんですよね。渡辺けんじさんに負けないように可愛く描こうと思い、練習して気合を入れて挑みました。

冨岡:今回の読切は、いいカットがいっぱいあるんです。2人の太一が並んで「よし行こう!!!」と意気込むカッコいいカットや、アグモンがゼロマルの頭に乗る可愛らしいカットなどもあるんです。これが新鮮ですので、楽しんでもらえたら嬉しいです。

――ありがとうございました!

アニメの裏側について聞いた「VER.デジモンウェブ」が、5月28日(木)11時に公開予定!
デジモンウェブも併せてチェック!
http://digimon.net/

©本郷あきよし・フジテレビ・東映アニメーション
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