2022/06/17 15:00
『ストリートファイター6』対戦モード先行体験:格ゲーを離れた層でも今回は…やれる!

2023年発売予定『ストリートファイター6』を先行体験! まずはじめに、自分は現役の格ゲープレイヤーではないことを触れておく。
20年前くらいまではエンジョイレベルでよくプレイしていたが、だんだんと複雑化するシステムや排他的な環境に付いていけなくなり、今はもうすっかり離れてしまった層である。あとは対戦すること自体に疲労感を抱くようになってしまった。『V』はほんの少しやったくらい。

しかしそんな引退者でも、今作のビジュアルや、手軽そうな新たな操作モードにとても興味が湧いたのだ。ということで自分と似た立場の方たちもいるかなというのと、非格闘ゲーマーでも楽しむことができるのか確かめたく、試遊に伺ってみた次第! 

主に新要素であるドライブシステムモダンタイプ操作自動実況機能についてその機能と所感を紹介していくが、上述のとおり素人目線である点にご了承いただければ。内容は動画でもまとめてあるので、そちらを見ていただくのもわかりやすいかとは思う。


今回試遊したのは対戦モードである「ファイティンググラウンド」。試遊時に選べたのはVERSUSのみであるが、ほかの項目としてはARCADE、PRACTICE、SPECIAL MATCH、ONLINEの4種が確認できた。


VERSUS内にTEAMという項目も。2VS2のような複数人戦が行える…?


使用できたのは発表済みの4キャラクター。タイプ・間合い・操作難易度の3種の項目で基本性能を確認できる。操作難易度は春麗だけ「ハード」だった。1P側はマゼンダ、2P側はシアンの色合いで区別されている。


キャラクター選択後は、まるで格闘技の中継を見ているかのような入場シーンの演出が流れる。BGMと「イェーイ!」な掛け声も相まってなかなかテンションが上がるので、スキップせずに見るのも一興。今作のゲームエンジンはカプコンタイトルおなじみのRE ENGINEを使用しており、グラフィック部分や表現も進化している。

<超ざっくりキャラ特徴>
■ルーク
扱いやすい各種必殺技を持ち、オーバードライブで出すと追加攻撃に派生できるのが特徴。そのためオーバードライブをガンガン使った攻めが強いらしい。ゲージ管理が大変そうだ。


■ジェイミー
必殺技で「薬湯」を飲むことができ、1回飲むごとに「酔いLv」が1ずつ上昇。上昇したLvに応じて技の動作が変化したり、使える技が増えたりする。酔いLvが4以上になると縛っている髪がほどける模様。ユン・ヤン兄弟に憧れているだけあって、彼らを彷彿とさせる技も揃っている。操作難度はノーマルだが、その酔いLv関係や動きがトリッキーなので結構扱いが難しかった。


■リュウ
基本はいつもとだいたい同じような使い心地だと思う。初心者でも動かしやすい頼れる漢。初心者でも動かしやすい頼れる漢。スーパーアーツで新たな技「真波掌撃」を使えるようになった。ボタンホールドで溜めることができ、威力が向上する。


■春麗
操作難易度がハードなだけあって、特殊技の数が豊富。「行雲流水」という屈み込んだ構えから各攻撃ボタンで技に派生できる。空中で気功掌が使えるようになった(斜め下に放つ)。モダンタイプで特殊技を意識せず必殺技メインだと使いやすさはあった。


▶スーパーアーツ
画面下部にあるゲージが溜まると使用可能。いわゆる超必殺技。最大3まで溜まる。スーパーアーツはLv1~3の3種類存在し、レベルぶんのゲージ数を消費。ゲージが3の時に体力が25%以下になると表記が「CA(CRITICAL ARTS)」に変わり、Lv3スーパーアーツの性能が向上する。


リュウの場合、CAの真・昇龍拳だと電刃が纏った攻撃となり、演出が変化する。


ドライブゲージとドライブシステム

体力ゲージの下にある「ドライブゲージ」を消費して、5種類の強力なアクション「ドライブシステム」を使用できる。ドライブゲージは様々な行動でも増減。


▶ドラブゲージの増減(確認できた範囲)

<消費>
・ドライブシステムを使う
・パニッシュカウンター(※)を受ける
・必殺技をガードする(体力は削られない)
・スーパーアーツを受ける

<回復>
・時間経過
・攻撃を当てる
・パニッシュカウンターを当てる
・ドライブパリィでガードする


※:詳しい条件はわからないが、特定のタイミングで攻撃を当てると「PUNISH COUNTER」となり、ダメージが増加する。『V』のクラッシュカウンターとはまた異なる要素。

▶バーンアウト
ドライブゲージがすべてなくなると「バーンアウト」状態になり、回復するまでドライブゲージが使用不可能に。また、構えも変わってガード時の硬直が若干大きくなり、必殺技で体力が削られるようになるデメリットも発生する。ゲージが回復するまでそれなりに時間がかかるので、ドライブゲージの管理が今作で重要な部分かもしれない。逆に相手がバーンアウト状態になれば攻め込むチャンスである。


バーンアウト状態になるとドライブゲージがグレーのゲージに変化し、キャラクターにもグレーのエフェクトがかかって腰を落としたような構えになる。ガード時のリアクションも変化。

■ドライブシステムの種類


▶ドライブインパクト 消費コスト:1
相手の攻撃を受けつつ反撃できる攻撃。カウンターに成功すれば追撃チャンスに。発動中に受けたダメージは自動回復部分になる。相手のガード時は大きくノックバックさせることができ、画面端ならガードされても壁やられを誘発させることが可能。
ゴリ押し性能が高めなので初心者的には結構便利と感じるアクション。カウンターが決まればアシストコンボ(後述)も叩き込めるので、逆転のチャンスも作りやすい。ただ春麗の百裂脚には潰された。

▶ドライブパリィ 消費コスト:継続消費
ボタンを押している間自動でガードを行い、ガード時はドライブゲージが回復する。上中下段、めくり攻撃すべて自動でガードする万能さを持つ。ただし投げられるとパニッシュカウンターを取られて大ダメージを受ける。
相手の攻撃をジャストタイミングで受けるとスロー演出が発生し、反撃に有利な時間ができる。タイミングは本当にジャストのようで、ほとんど狙ってできなかった。
これもだいぶ便利なアクションという印象で頼りがちだったのだが、ちょいちょい出しているとすぐゲージがなくなるのと、解除に若干隙があるのか、ボタンを離した直後に攻撃を受けてしまいやすかった(ガードしてなかっただけかもしれないが…)。押し続けていると投げが怖いし、案外解除タイミングが難しいかも。

▶オーバードライブ 消費コスト:2
必殺技を強化する。過去作のEX技と同じ。今作はドライブゲージを消費する形になった。ゲージ消費が2なので使いすぎるとあっという間にバーンアウトしてしまいやすい。アシストコンボでオーバードライブを使うキャラはなるべく2ゲージ以上は維持しておきたいなと思った。

▶ドライブラッシュ 消費コスト:1or3
ドライブパリィかキャンセル可能な攻撃から素早く距離を詰める。消費コストはパリィからなら1、攻撃からなら3。試遊中はあまり活用できなかった。ドライブパリィが空撃ちしたらこれで攻め込むとよいだろうか? 

▶ドライブリバーサル 消費コスト:2
ガード中に出せる反撃。ダメージは低く自動回復扱いになるが、大きく吹き飛ばせるので仕切り直しができる。こちらも困ったら出しておけばいいかなという感じで、使いどころはわかりやすかった。

最初は5種類も自分に使い分けられるのか…? と思ったが、意外と使い所はわかりやすかった。インパクト、パリィ、リバーサルで防御側も反撃手段が豊富なので、立ち回りがまごまごしていても一方的にやられにくい印象は受けた。モダンタイプだと操作もしやすく入力自体にシビアさもないし、アクションが決まった時の爽快感もあって、熱くなれる要因でもあった。ゲージ管理の悩ましさなどはあるが、操作は簡単で使い道の考察しがいがあるというバランスのよさから探究心をくすぐられる。


モダンタイプ操作

新たな操作方法として追加された「モダンタイプ」。ゲームパッドでのプレイに最適な操作方法で、ワンボタンで必殺技が、ボタン連打でコンボが出せるといった初心者にもありがたい仕様。本来こういった操作タイプは何かしらデメリットがありそうなものだが、本作に至っては従来の操作である「クラシックタイプ」と比べて、どちらかが有利・不利が出ない形で作られているとのこと。


<モダンタイプ操作の主な特徴>
▶パンチとキックが統合されて弱・中・強の3種類に。パンチとキックどれが出るかはアクションごとに決まっている。
▶必殺技が方向キー+△の組み合わせで出せる(4種類)。繰り出せる必殺技はあらかじめに設定された最適な技で、威力などコマンドで出す時よりも若干差があるらしい。
▶スーパーアーツは方向キー+△+○で出せる。
▶コマンド入力で必殺技を出すことも可能。
▶R2長押し+□or×or○連打で3種類のアシストコンボが使える。×と○はSAゲージがあればスーパーアーツまで繋ぐ。


パンチとキックを使い分けなくていい、同時押しが少ない、ゲージさえあれば大技コンボも確実に出せると初心者的にはメリットだらけ。右側に行くと出せなくなる昇龍拳コマンドもワンボタンだ! 普段は攻撃からワンボタン必殺技で繋ぎ、チャンス時はアシストコンボから大ダメージを狙うといった使い分けもできる。

ドライブシステム系はL1がインパクトとリバーサル、R1がパリィとなっているので、配置的にも咄嗟に押しやすい。L1はカウンター技、R1はガードといった感覚で使えるので、アクションゲーム的な操作感でプレイできる印象。また、リュウやケンも登場している某大乱闘ゲームに似た操作感も若干あるかも。

なお、ワンボタン必殺技で対応しているのは4種類までなので、コマンド入力でないと出せない技も存在する。例えばリュウの場合、「波掌撃」と「電刃練気」はコマンド入力のみに対応。ただ「波掌撃」に関しては×ボタンのアシストコンボで繰り出すことはでき、電刃練気はそもそもコマンドが簡単。


必殺技ボタンに対応していない必殺技はモダンのコマンドリストには表示されないが、コマンド入力すれば繰り出すことはできるので使用できないわけではない。


モダンだとパンチ・キックに区別がないので使える特殊技の種類や操作も異なる。リュウの特殊技の場合、モダンだと「鳩尾砕き」や「かかと落とし」の操作は表示されていないが、鳩尾砕きは「R2+中」、かかと落としは「R2+強」で繰り出すことが可能(それぞれアシストコンボの1段目に該当)。また、「不破三連撃」はクラシックだと「中パンチ→弱キック→強キック」で、モダンなら「中→中→中」と連打で出来るようにもなっている。

モダンタイプによる操作は快適で、『V』経験者に勝てる場面もあり(むしろコンボが自動で出せるぶん試遊では有利な場面も)、「これなら多少自分にもやれるのでは…!?」感はあった。初心者同士でも、単純に技の応酬が手軽にできるようになっただけでも格ゲーらしさを楽しめるのでは。必殺技ボタン対応外のコマンドや特殊技は追々覚えていけばいいのだろう。操作やコンボのハードルが下がったぶん、立ち回りの学習にも比重を置けるようになりそうだ。今までコンボ覚えるだけでもせいいっぱい感があったので。


自動実況機能

ゲーム中に有名キャスターがリアルタイム実況をしてくれる「自動実況機能」。AI技術により、状況に応じた熱い実況を繰り広げてくれるのだ。


実況設定の画面では、実況のほかにも「解説」の枠を確認できた。今回は解説者が選べる状態ではなかったが、2人での実況を聞けるということか…!? 選んだ側のプレイヤーをひいきした実況を行ってくれる「応援モード」も搭載。音声は日本語と英語のみだが、字幕は13言語に対応。と、かなり本格的な機能になっている。

実況は対戦中からと思いきや、ステージセレクトの段階からスタート。あとはどれだけ対戦内容に沿った正確な実況を行ってくれるか気になる部分だったが、だいぶ的確でほとんど違和感を感じなかった。最新のAI技術すごい…! ぜひここは動画で見ていただければ。

また、実況者に「テンション」という内部パラメーターもあるようで、いい試合をするほど熱い実況を行ってくれるようだ。

プチ大会気分も味わえるので、特に仲間内で集まってオフラインでプレイする際に向いているかと思う。ゲージの状況なども説明が付くのでわかりやすいし、「実況でこんなこと言われてるよ!」みたいな盛り上がり方もできる。実際見返してみて面白かった。

中には「実況機能、いる…?」と思った方もいるかもしれないが、一度体験した後に実況ナシでプレイすると、これはこれで寂しいなあ…と感じる部分も出てくるかと思う。抵抗感ある人もぜひ試しに聞いてみてほしい要素である。


見ていても楽しみやすいエンターテイメント性の高い作品

以前『モンスターハンター:ワールド』の全国イベントで、『ストリートファイターV』の2人1組で行うプチトーナメント戦的なブースがあったのだが、みなモンハン勢なので「操作わからないので…」と敬遠していた印象がある。1人が参加したがっていても、もう1人が「できない!」みたいなやりとりとか。

そこを今作ならモダン操作で「ならやってみようかな」となりそうだし、自動実況ONにして大きなモニターで流せば通り行く人の目にも止まりやすくなりそうと思った。従来だと格闘ゲームをまったく知らない人が見ると地味な印象も感じられたかもしれないが、今作は演出も派手だし、視覚的にも楽しいと伝わりやすいはず。そういう意味ではローカルイベントにも向いたゲームでもありそう。ジャンプフェスタにもいいかもしれない。


本作はモーションを新たに作り直されているのだが、日本語ボイスに合わせたリップンシンクの表現もアップしている。わかりやすいところだと、ルークのLv3スーパーアーツ時の「かますぜ!」の部分がちゃんと「かますぜ」と言っている口の動きに見えるのだ。これだけでもだいぶ印象が変わる要素。

それと以前『V』の発売直後くらいの時に、カプコンスタッフと対戦して無慈悲にボコボコにされたのだが、今回ならもうちょっとやれそうな気がしたのでいつか再挑戦してみたい。さすがに経験の差は覆しようがないだろうが、実力者相手にどれくらい対抗できるのかは気になる。
あれほど対戦はもういいやと思っていたのに、戦いの血がうずいてくるこの感覚…。『ドラゴンボール超』の宇宙サバイバル編で、「やっぱり僕にもサイヤ人の血が流れているんですね」と言っていた時の悟飯はこんな心境だったのかもしれない。

ということで試遊前は格闘ゲームに関する興味はもう皆無くらいの気持ちだったが、試遊後には「もっとプレイしたかったなあ」という心境が強かった。弟を誘って久々に兄弟で対戦してみたいとか、ドライブシステムもっとうまく使ってみたいなという思いを抱く。それと試遊ではできなかった、1人専用モードの「ワールドツアー」の方にもとても興味がある。

試遊後に3メディア合同で開発陣にインタビューを行ったのでこちらも続けてどうぞ!

『ストリートファイター6』開発陣インタビュー

※画面は開発中のもです。

ストリートファイター6
発売日:2023年予定
対応機種:PlayStation5/PlayStation4/Xbox Series X|S/Steam
ジャンル:対戦格闘
プレイ人数:1~2人(オフラインの場合)

©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.