『プラグマタ』大ヒット記念! 父の日スペシャルイベント振り返り+田中美央さん&東山奈央さんへインタビュー。真エンディングの話題も…!
2026年4月17日に発売された『プラグマタ』の全世界販売本数が発売から16日間で200万本を突破。新規IPとしては異例とも言える大ヒットである。それを記念して、6月18日に「『プラグマタ』大ヒット記念! 父の日スペシャルイベント」が実施。イベントはカプコンチャンネルにて配信も行われた。
イベント内容の振り返りだよ!
最初に本作の大山直人プロデューサーと趙 容煕(チョウ ヨンヒ)ディレクターからプラグマタのゲーム内容やキャラクター紹介が行われた。本イベントはSNSなどでユーザーから「2人が親子のように見える」「お父さんお母さんの気持ちで見てしまう」という投稿をよく見かけたことから、ちょうど父の日が近いということもってユーザーの皆へ恩返しができるイベントができないかと企画したのがきっかけ。

主人公のヒューの名前の由来は、実は意外とそのまま「ヒューマン」だったということが判明。ディアナはゲーム中ずっと一緒にいる相棒ゆえに、邪魔とか面倒くさい存在とか思われるとゲームが成立しなくなるので、愛着を感じる存在になってほしかったという。

そして社内用で作られた「『プラグマタ』の開発経緯を振り返る動画」が少し手を加えて本イベントで特別公開。動画では本作の開発が非常に難航だったことが伺え、途中で開発中止の危機に瀕したことや、ゲーム内容が全然まとまらず社内レビューで酷評されまくったこと、急ピッチで作り直されたことなど赤裸々に紹介され、見ていて思わず「このゲームこの先大丈夫なのか…!?」とハラハラしてしまうほどだった。そんな状況から名作を生み出すことに成功した開発チームの火事場の底力に感服。

ゲストは日本語版キャラクター声優を担当した田中美央さん(ヒュー役)、東山奈央さん(ディアナ役)。父の日に絡め、ディアナが「父の日って?」とヒューに説明してもらう朗読劇が披露された。めちゃくちゃ緊張したという田中さんに対し、ディアナらしく伸び伸び演じたという東山さんだった。

キャストはオーディションで、シナリオを担当するチームから候補者への投票が行われたあと、最終的に趙ディレクターが決めたという。趙ディレクターは声を聞きながらエンディングのシーンを想像し、そこでぴったりハマったのがお二人だったようだ。

■収録エピソード抜粋
・田中さんは筑波の宇宙センターへ行き、「宇宙で一人取り残された」というヒューの置かれている環境を感じるところから作り始めた。
・収録は吹き替えの要領に近く、英語の音声を聞いてその尺に合わせながら演じていく。東山さんはあまり吹き替えの経験がないので、尺に合わせつつ自然なお芝居をするのがすごく難しかった。
・最初の1回目はふたりで一緒に収録したが、途中で東山さんがスケジュールの都合で先に撮ることになり、終わるまで田中さんは待機。それで予定よりも1時間くらいオーバーしていたので、田中さんは東山さんがものすごく申し訳なく出てくる絵が見えたため、「ぜんっぜん大丈夫ですよ。僕は暇でいくらでも時間があるので安心してください」という態勢で待っていた。
・その後、ロビーで待っていた田中さんは東山さんがスタジオから出てくると「よくがんばった!」と拍手。東山さんは「ヒュー!!!」って泣きそうになるくらいうれしくなり、その時の田中さんの温かさをずっと感じながらその後の個別収録も「ヒューと私は頑張ってるんだ」っていう気持ちでやることができた。
・個別収録の際に、田中さんから東山さん宛にチョコの差し入れがあり、それを受けて東山さんも田中さんに差し入れを送るという、差し入れ文通みたいなこともあった。ゲームの収録では珍しい光景。


父の日朗読劇その2「何が欲しい?」。ディアナから「ヒューに贈り物がしたい」と言われ、ヒューは「ディアナがあげたいと思ったもの」と答える。それを受けたディアナが「私がお出かけしても寂しくないように、私が描いてあるふかふかなクッションを用意するね」と締めくくられ…。

その後、実際にディアナのクッションが田中さんへプレゼント! こちらは非売品のクッションで、現在プラグマタ公式Xアカウントで実施しているキャンペーンのリポスト賞でもらえるもの。

東山さんもほしがっていたら、「開発チームからの感謝のプレゼント」として趙ディレクターより手渡された。よかったね!


ゲームプレイコーナーではトレーニングモードに挑戦。東山さんは04、田中さんは01に挑み、ふたりとも無事一発でクリアした。さらに田中さんはギリギリでオールコンプリート(3つの目標を1度にすべて達成する)。田中さんの後ろから応援する東山さんの姿がヒューとディアナの位置関係である。

報酬としてプラグマタTシャツを受け取った。ちなみに東山さんはゲームがあまり上手じゃないとのことで、友だちの手を借りながらセクター3のテラドームまで進んだとのこと。
最後に主題歌を担当する由薫さんからのビデオメッセージ放映のあと、主題歌「Memories Are You」の新MVを先行公開。MVでは公式として初公開となるシーンや、ゲーム内と画角が違うシーンもあるなど特別な映像となっている。



MVの内容はゲームをプレイした人なら思わずしんみりとしてしまう構成で、東山さんの目からは涙がこぼれ、感想を聞かれた田中さんも言葉をつまらせていた。本当にくるんですよこれは…。
■プラグマタファンに向けてのメッセージ

田中さん:たくさんのあのお客様にプレイしていただき本当にありがとうございます。キャストももちろん、スタッフの皆様1人1人が心を込めて作った作品ですので、1人でも多くの方にプレイしていただきたいです。
東山さん:収録している時からなんて面白く、素晴らしいゲームなんだろうって思っていたのですが、実際にたくさんの方に楽しんでいただいているのを実感してすごく幸せな気持ちになりました。「プラグマタってどういうところが面白いの?」って聞かれた時に、ディアナ目線でお話しすることが多いのですけど、『プラグマタ』でしか味わえない人間とアンドロイドのチグハグな会話っていうのがすごくかわいくて、そして暖かくて。
例えば誕生日について会話する時に「なんで人間は劣化していくのに祝うの?」っていうグサ!となることを言われたりするんです(笑)。そういうの要素がいっぱい詰まっているので、ぜひたくさんの方にプレイして感動していただけたらうれしいです。

普段は子どもみたいな言動の多いディアナだが、人の感覚的な部分や技術的な話題になると急にマジレスAIしてくるところも面白いのだ。
田中美央さん&東山奈央さんへインタビュー!
イベント終了後、田中美央さん(以下田中)と東山奈央さん(以下東山)に10分ほどインタビューさせてもらったぞ! ネタバレありで話していただいております!


※後半のストーリー展開やエンディングに関する話題や画像がありますので、未クリアの方はご注意ください!
──イベントはいかがでしたか? 特に田中さんはゲームイベント初出演とのことですが。
田中 もう、めっちゃビビりましたけど、皆さんが『プラグマタ』のことを愛してくださってるっていうのがすごく伝わってきたので、途中からはめちゃくちゃ安心して参加することができました。
東山 『プラグマタ』が大ヒットしてたくさんのメディアの方が目の前にいらっしゃって、改めて作品がたくさんの方に届いたんだなっていう実感がわきました。こうやって2人で顔合わせをするというのは、収録のとき以来なのでまだ2回目なんですよ。でもそれを感じないぐらいすごく安心がありました。

──たしかにまだ2回目と感じさせない雰囲気がありました。田中さんが以前ご自身のXで「ディアナの素晴らしいお芝居に触れた事でヒューの方向性が固まりました」と投稿されておりましたが、そのあたり詳しくお聞かせいただければ。
田中 台本読んでいで僕が一番どうしようかなって迷ったところが、“二人の関係性が急に仲良くなる”っていうところで、そこをどう演じるか迷いがあったんです。序盤でディアナが「ヒュー! ディアナ! ヒュー! ディアナ!」って名前を連呼するところで、ヒューが「もういいよ」って感じでマスク(バイザー)を閉じちゃうんですよね。そしたらディアナが本当に悲しそうな顔をするので、「ごめんよ」っていう意味で「ディアナ」って言う。そこのヒューとディアナのすれ違いというか、ヒューの「やっちゃったなあ」っていう1回の反省だけで僕はもう十分だと思いました。
あそこから最後の、自分の思いを受け継いでくれというところまで一気に駆け抜けられたのは、東山さんの演技でビビっと繋がった瞬間でもありました。あのあたりのシーンは比較的順当に録れたと思うので、本当に助かったところですね。
▲こちらが該当のシーン。ヒューがディアナに救助されたあとシェルターへ向かう途中のシーン。ヒューはこの時「子供の面倒は苦手だが、この先もお前の力が要る」と仕方なしに連れていくという感じでもあったが、直後から急速に仲を深めていく。
──一緒に収録されたパートは序盤のところまでだったのでしょうか?
田中 はい。ただ以降も別々収録とはいえ、東山さんのお芝居を聞きながら収録できたので、そこもすごく助かりました。
──では先に東山さんから収録される形だったのですね。
田中 もうすごいペース早かったと聞いてますよ!
東山 最初はすごい苦戦しました! でも途中で「こういうふうにやっていけばいいんだ」みたいなコツを得て。あとは収録現場の空気が暖かったのもよかったですね。本来現場って結構緊張感があるものだと思うのです。
だけど『プラグマタ』の現場は「ちょっと今、尺がうまくいきませんでした」ってなっても、音響監督さんが「いいよ、いいよ、もう1回トライしよう」って言ってくださるのでミスを恐れずにお芝居することができました。ディアナの自由奔放なお芝居をするうえで、すごく大事な空気作りをしてくださってたなって、感謝でいっぱいです。

▲プレイヤーならば誰しも印象に残ったであろう、ホログラムによる海辺で会話するシーン。田中さんも「ここは本当にいいシーンですよね、録っててもグっときました。ヒューがディアナに1人の人間として“あなたはどうしたいの?”と聞く名シーン。すごく気合いが入りました」とイベントで触れていた。
──ディアナの演技が普段アニメやゲームで聞いている東山さんの演技とはまた違った形で驚きました。キャスティングはオーディションだったようですが、オーディションの段階からこの役作りで挑んだのでしょうか。
東山 そうですね。実写映画のようなタッチのグラフィックだったので、きっとディアナに関しては子役さんのようなナチュラルなお芝居を期待してオーディションの声をかけていただいたんだなと思ったんです。それで普段携わっている深夜アニメなどとは違う方向性の質感や子どもらしさを表現できたらいいなと。
──以前開発者インタビューで「子どもらしいナチュラルなかわいさ」を意識していただいたと聞いております。
東山 「“あざといよりの可愛い”にはならないように気をつけてください」ということだったので、そこは「しかと承りました」という感じで(笑)、私の持てる声帯の限りでやらせていただきました。

▲実際あざとさは皆無で、無邪気なかわいさ全開だったディアナ。東山さんの絶妙な演技に脱帽! もうカプコンを代表するキャラクターのひとりになったんでしょうか。グッズ化はよ。ちなみに開発チームの中に“あざとディアナ警察”が存在し、ディアナの言動があざとすぎないかどうか目を光らせてチェックしていたらしい(隊員は全員女性スタッフ)。

▲個人的にお気に入りのディアナの遊び、ハッキングラジコン操作。「轢かれたけど大丈夫!」 人は大丈夫じゃないよね!?
──田中さんも演じられるうえで気をつけた点などありましたでしょうか。
田中 気をつけたことは“実感”ですかね…。ディアナがアンドロイドだっていうことはわかってはいつつ、親子みたいな関係性というか。先ほども話題に出しましたが、ヒューがマスクをしていることの有無がヒューの心情を表す要素として大きくて。話が進むにつれてマスクを開いて顔を見せる回数も多くなってきて、最後の最後ではもう本当の父親のような表情を見せるっていう部分に繋がっていったり。急速に寄り添うところから擬似親子のような関係性になって、さらに本当の親のようになっていく変化は意識して演じていました。


▲最初のうちはディアナと会話する際にバイザーは閉じた状態が多かったヒュー。しかし後半はバイザーを開けてディアナに接する場面もよく見られた。
──ストーリーでは、デッドフィラメントが出現したあたりで劇的な展開が訪れていきます。そのあたりいかがでしたか?
東山 だんだん暗雲立ち込めてきたというか、「2人で本当に一緒に海を見られるのかな?」っていう、ちょっと嫌な予感しながら後半は進んでいくような展開でしたね。でもお芝居いをする上ではディアナの気持ち120%で、不安な気持ちはやっぱりよそに置いておかないといけないので、「ディアナは目の前のことにいつも必死!」ということは意識していました。

田中 ヒューがデッドフィラメントに侵食されたことで、迷っていた心をデッドフィラメントに逆に食べてもらい、本当にピュアな父性みたいなところが残って、そこが最後のバトンタッチに繋がるというふうに解釈しました。すごく慎重にやったお芝居でもありますけど、どこかでこう大胆な背中を押す力強さも必要なんじゃないかというふうに考えながら演じていました。

──続きが気になる終わり方でしたが…。
田中 真エンディングってご覧になりました?
──はい。
田中 あれ、収録のとき知らされてなかったんですよ。
──ええ! 全くですか!?
田中 そう、あのシーンって台本はなかったんです。クリアされた方が「ヒューがもしかしたら…」的なことを言っていて、「何を言っているんだ…??」って本当に思って。本当に、本当に! それから自分でクリアして「そういうことだったんだ…!」っていう。あ、もう開発の方帰っちゃいましたけど、何で我々に知らせなかったのか…。
東山 あ~~~聞けばよかったのに~!(バタバタしながら)
田中 聞けばよかったな!

▲ゲームクリア後に解放されるモードの「Unknown Signal」で、追加ステージを100%クリアすると入手できるとあるアイテムを装備してラスボスに挑むと…。
東山 だから「私たち何も別ルート収録してないよ? なんでだろう?」って思っていたんです! あの一言があるとないとではだいぶ意味が変わってきますよね。すごいセリフだなって…。
田中 でも内緒にしてくれてたのは良かったかもしれないですね。
東山 そうですね。万感の思いで道を違えたというシーンに全力を注げたのは良かったなと思います。そのあとに「やってみる」っていうディアナのセリフも、何とは言わないけど「やってみる」っていう一言に皆さんが何を感じてくださるのかっていう、余白も含めて楽しんでもらえるのかなと。

ここで時間切れによりインタビューが終了! 「もっと語りたい~」と言ってくださるお二人がありがたかったです。本当にもっと聞きたいことがありました、あと1時間は本作について話をしたかったです。

インタビューって基本めちゃくちゃ緊張するのですが、お二人の和やかな雰囲気とヒューとディアナの印象が重なって、穏やかな気持ちで話を聞かせていただけました(時間使いすぎて運営の方から怒られないかはヒヤヒヤしてました)。キャストからも思い入れが伝わってくるし、ユーザーとしても話したいことがいっぱいある。改めていいゲームでした、プラグマタ!

最後にパッケージ風のポーズをとっていただきました。いくよ、ヒュー! よしきた!
おわり
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