- 葛西:
- 今日はよろしくお願いします!
- ウチダ:
- まずは、この仕事を始めるきっかけから伺いたいと思います。子供の頃は、どんな仕事につきたかったんですか?
- 松田:
- ハッキリと、これになりたいというものがなく漠然と考えてました。家が商売をしていて、親が休日も働いている姿を見て育ってきたんです。だから、子供心に、会社に勤めるということがどういうことなのかも分からなかったのですが、単純に休みはあった方がいいなという理由で、自営業とサラリーマン、どっちにする?と聞かれたら「うーん、サラリーマンのほうがいいかなー」というくらいで。大きくなったら、どこかの会社に勤めて働くんだろうなーということをボンヤリ思っていましたね。
- 葛西:
- なにか子供時代の思い出があれば教えてください。
- 松田:
- 少年ジャンプが大好きで、毎週本屋に並ぶのが楽しみでした! 『アストロ球団』(※1)とか、夢中になって読みましたね。その影響で、野球選手に憧れたりもしましたが、でも実際にはやっていないという(笑)。
- ウチダ:
- うわ、ありがとうございます! 子供時代にはゲームおやりになっていたんですか?
- 松田:
- 私が中学生ぐらいの頃に『スペースインベーダー』が流行して、その時から、ゲームセンターが大いに盛り上がったんです。人並みには好きで、よく遊んでたんですけど、本格的に遊ぶようになったのは、いまの仕事についてからですね。
- 葛西:
- ゲーム業界に入るきっかけは、何だったのでしょうか?
- 松田:
- これはホントに偶然ですね。でも、エンタテインメントの世界にはずっと興味があって。私は経理や財務といった、お金という視点から会社を見る仕事をしてきているのですが、作品を作るために必要なお金の集め方に当時から興味津々で。ハリウッド映画の製作資金を集める場合なども、革新的なアイディアがいっぱいあって、そういう新しいしくみを作ってみたい、チャレンジしてみたいという気持ちがありました。