2019/06/10 03:00
「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2019」ゲーム部門、カード部門のマスターリーグ優勝選手インタビュー
2019年6月8日と9日に開催された、ポケモンバトル日本一を決める大会「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2019」(PJCS2019)
ゲーム部門マスターリーグ優勝のキムラ ヒロフミ選手と、カードゲーム部門マスターリーグ優勝のクリタ コウヘイ選手に突撃インタビューを行った!

なお、当日は生放送も実施されており、ポケモン公式YouTubeチャンネルからアーカイブ映像を視聴可能だ。


JCS初の2連覇達成!! 昨年はニドクインの快進撃が話題に
ゲーム部門マスターリーグ優勝 キムラ ヒロフミ選手




──未だ誰しも達成できなかった2連覇をついに!! やはり2連覇を目指して今回の大会に参加されましたか?

その気持ちはもちろんありましたけど、過去に誰も達成していなかったので、多分自分も無理かなあって思ってました(笑)。運が良かったのも相まって、優勝することができました。

──今回のWCS2019ルールはどうでしたか?

伝説が絡む対戦は、“択ゲー(※1)になりがちで難しい対戦が多くて。本当に接戦で、疲れるレベルの対戦でした(笑)。

※1:安定行動がなく二つ以上の選択肢を迫られる攻防のこと。主にユーザーの間で使われる言葉。

──今回のパーティー編成はどのようなコンセプトで決められましたか? ソルガレオとトリトドンが珍しいのかなとは感じました。

トリトドンはゲンガー対策として入れたんですけど、ゲンガー以外にも「トリックルーム」役などいろいろな場面で活躍してくれました。
ソルガレオはメジャーなゼルネアスとレックウザに強いポケモンで。そこを中心にメタを貼って、それ以外は別のポケモンで何とかすれば「これは勝てる」と確信しました。

──決勝戦を振り返ってみて、いかがでしたか?

ソルガレオは相手選手の構築に有効な打点がなかったので、先発はガオガエンとカプ・レヒレ、後発はトリトドンとレックウザが決め打ちでした。これしか選択肢はないと思って。それがうまい具合にはまってくれてよかったです。

──2戦目の終盤でキムラ選手が勝ったかなと思いきや、テラダ選手のメガボーマンダに2体倒されて負けてしまう場面は会場もざわつきました。

あそこは自分も予想外でした。メガボーマンダに「いかく」を2回入れたので、「すてみタックル」をメガレックウザが耐えるかなと思ったんですが…。計算崩れて耐えてくれなくて。

──決勝戦以外で特に印象的な試合がありましたら教えてください。

前日の配信で行った、対レックオーガ(レックウザ+カイオーガ)ですかね。トリトドンをうまく使わないと勝てない対戦でした。それでも読み合いで勝つことができて、いい試合だったなと思っています。

※6/10 14:00 ポケモン名を間違えていたため修正致しました。申し訳ございません。

──練習はレーティングバトルで行っているのでしょうか?

いえ、本命の大会前だとそんなにレーティングバトルやらないんですよ。情報を守らなくちゃいけないので。

──あ、そうか。構成とかバレちゃいますね。

そうなんです。バレちゃうと困るので、基本は身内の間で対戦していました。

──会場では昨年のPJCS2018で大活躍したキムラ選手のニドクインが配信されていますが、となると来年はトリトドンですね。

そう…なりますかね?(笑) やっぱり自分のポケモンが配信されて、みんなが使ってくれるというのはうれしいですね。もしトリトドンも配信されたら喜んでもらえるといいですが(笑)。

──8月に開催される世界大会、「ポケモンワールドチャンピオンシップス2019」(PWCS2019)の出場権を獲得しました。世界大会に向けての意気込みをお願いします。

優勝、といきたいところですが、去年は残念な戦績に終わってしまったので…。ベスト16には残りたいという気持ちです。

──世界は日本と環境も少し違うかなという印象があります。

確かに違いますね。そこは海外の大会の結果を見て、何がはやっているかを研究していく感じです。

──最後に、最新作『ポケットモンスター ソード・シールド』の新情報も先日いろいろ発表されましたが、特に楽しみにしている点や、期待している部分などがあったら教えてください。

「ダイマックス」がやっぱり楽しみですよね。能力値がだいぶ強くなっているみたいで(※2)。これを使えば戦略も増えそうだな、って思いました。
あと対戦関係で言うと、いろいろなポケモンが使われる環境になってほしいですね。今のダブルバトルの環境だとガオガエンがほんとに強くて、みんな採用しているくらいですから。なので、『ソード・シールド』ではそういうポケモンが特にいなくて、いろいろなポケモンが採用されて、使う人の個性が見られる環境になったらいいなと感じています。

※2:公開されているスクリーンショットでわかる範囲だと、ダイマックス後はHPが1.5倍になっている。


ジラーチ型の“レシラム&リザードンGX”デッキ! 無人発電所が大活躍
カードゲーム部門マスターリーグ優勝 クリタ コウヘイ選手




詳しいデッキレシピはこちらから

──レシラム&リザードンGX(以下レシリザ)のデッキにした理由や構築のポイントを教えてください。

レシリザが単純にパワーが強いというところと、カキの存在、あとはプレシャスボールが出て、環境がGX寄りになるかなという予想のもと、GXに強く出てるレシリザを握りました。
構築的には、カプ・テテフGXとデデンネGXだけでは無人発電所やゾロアーク系統のアローラベトベトンに弱くなってしまうことと、そもそも無人発電所はこっちが入れたいと思ったんです。そこでジラーチを採用し、無人発電所を2枚入れました。

──2枚と言うのは多い方ですか?

最近はプレシャスボールからカプ・テテフGXやデデンネGXを引きたいデッキも多い関係上、無人発電所の採用が少なくなっているケースもあるので、個人的には2枚でも多い方かなと思っています。
あとメタカードとして入れたのは、アブソル、「あくのいましめ」のフーパ、ミルタンクの3枚ですね。

──ミルタンクを入れているデッキは珍しい印象です。

ミルタンクの特性(※3)でレシリザのHPを回復できるようになるので、例えばゾロアーク系統のデッキで、「ライオットビート」を受けた後に回復すれば、次に来る「こだわりハチマキ」込みの攻撃も耐えたりとか。そういった打点の調整ができます。ギラティナの「シャドーインパクト」から、ダメカン乗せてまた「シャドーインパクト」とか。一回攻撃されても、一旦ベンチに戻して回復してから、グズマを使ってまた前に出て攻撃する、というような流れでテンポロスさえしなければ強い場面があるので入れました。

※3:特性「モーモーエール」は、ミルタンクがバトル場出にいる時、手札からポケモンにエネルギーカードを付けるたびに、そのポケモンのHPを90回復する。レシリザの「フレアストライク」を2連続で打つため、1度ベンチに戻した際に使えるなど相性がいい。

──決勝を振り返ってみていかがでしたか?

1戦目は自分が先行で、相手選手が無人発電所があるのにカプ・テテフGXを置くミスをしてしまったので、そこで流れが変わって救われた感じです。
2戦目は相手選手がしっかりと先行で展開してきたので、こちらが追いつけなくなって負けてしまいました。
3戦目でよかったのは、デデンネGXを出さなかったことですかね。相手のネクロズマの「スペシャルレーザー」でデデンネGXは一撃でやられてしまうので、マーシャドーの「やぶれかぶれ」の選択をしたことで、しっかりカキが来てくれたことが勝因の一つだったかなと思います。

──決勝以外で特につらかった対戦はありましたか?

水系統と2回当たっているので、それはキツかったですね。なんとか勝ちましたけど(笑)。

──やはりレシリザのパワーで押し切った感じですか?

そうですね、パワーと無人発電所で。ケルディオGXやミュウツー&ミュウGXも封じられたので、そこでテンポをとって勝てました。

──今の環境、無人発電所がやはり刺さりますか。

はい。全試合振り返ってみて、無人発電所を2枚にしたのは正解でした。それが一番大きいです。

──大会に向けての練習はどのようにされていましたか?

自分が栃木県在住なのですが、栃木に大型大会を狙っている強い人たちが集まるグループがあって、そこで練習させてもらっています。

──おお、大会優勝を目指す猛者たちが集って研究に励んているのですね。

はい。世界を目指す人や、JCSの優勝を目指してがんばっている人たちと一緒にやれたのはとてもよかったです。みんなしっかりといろんなデッキの考察などを一生懸命やっているので。そこで自分もいろいろと学ばせてもらっています。

──ちなみに今、初心者が使うとしたらどのデッキがいいでしょうか?

個人的にはゾロアークGXと何かの組み合わせですかね。
特性の「とりひき」で手札を増やしながら、いろんな選択肢を学んでいくのがよいかと思います。手札の使い方とか勉強になりますよ。
今は再販もされた関係で組みやすくもなっている状況もあり、ゾロアークGXはおすすめです。

──それでは最後にWCS2019に向けての意気込みをお願いします。

先ほど話した栃木のみんなも世界に行く人が多いので、そこで一緒に練習させてもらってしっかりといい結果が出せるようにがんばりたいと思います。

【ちょっと補足】
マスターリーグの上位64名のうち、レシリザデッキが15名、ゾロアーク系デッキが15名とこの2系統の構成が圧倒的に多かった。また、レシリザデッキはジュニアリーグでは準優勝、シニアリーグでは優勝・準優勝という結果を残しており、現環境のレシリザの強さを伺える大会となった。


【後記】
若輩者の自分、勉強させていただきました。WCS2019で日本選手の活躍を期待しております。
あとゾロアークGX使います。


会場にテニス選手がやっているあの「カメラにサインを書いて撮影できる」といった面白いコーナーがあったので、だいすきなデデンネのサインを描いたのですが、デデンネの顔が見づらくなったので自分が映ったことを後悔しました。

©2019 Pokémon. ©1995-2019 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
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