とりとよ

ジャンプコミックス『ドラゴンボール超』1巻には収まりきらなかった「とりとよ放談」VジャンプWEBバージョン!!
かな~りディープに『ドラゴンボール超』のこれからについても語ってしまっているのだッ!!!!

in VジャンプWEB

鳥山明先生の作品を「描く」むずかしさとは?

ドラゴンボール超 1巻

ドラゴンボール超 1巻
定価:400円+税

――とよたろう先生が、鳥山先生の絵を描く上で、どのあたりがむずかしいと感じられますか?
とよたろう先生(※以下と):鳥山先生の絵は、一見するとシンプルなので、連載当時に僕たち子供は描けるような気がしちゃったんですよね。でも実際に描いてみると、もう何か、圧倒的にちがうんです。どうやっても「本物の悟空」にならない…。
鳥山明先生(※以下鳥):そうかもしれないですね。プロのアニメーターさんが描いても「ちょっとちがうかな~」って思うことがあるくらい(笑)。僕のは線がシンプルだから、かえってむずかしいのかもしれませんね。自分しかわからない線っていうのがあるのかなあ。
――『30th Anniversary DRAGON BALL 超史集~SUPER HISTOY BOOK~』では、いろいろな作家さんが『ドラゴンボール』のイラストを寄稿されていましたね。その中の作家さんも言われてましたが、線がシンプルなんだけど、真似しようとすると全然似せることができないって。
鳥:いやあ…僕だって他人の絵を真似するのは無理ですから(笑)。
――でも、みなさんすごく楽しんで描かれていましたね。
鳥:ありがたいことです! 会ったらお礼を言わなきゃなあ。似ている、という意味だったら、とよたろうさんのはスゴイ!
と:いやいやいや! ホント、ぜんぜん…。描けば描くほど、あの、差がハッキリするといいますか…(汗
鳥:いやそんなことないよ! 最も僕にちかいかもしれない。なかなかいないんですよ! 僕の絵に似ている人はいるかもしれないけど、とよたろう先生みたいにお話としてもっていける作家さんというのは! ネームがしっかり描けているのが素晴らしい!

原作:鳥山明/漫画:とよたろう

――マンガのお話が出ましたので、とよたろう先生と鳥山先生による、マンガ作りについてお話しいただきたいのですが、毎回ネームを鳥山先生がチェックされているそうで。
鳥:そうですね。
と:第1話以後は、鳥山先生のプロットを元に、僕の方で膨らませてもらって描かせてもらってます。
鳥:そのほうがいいね。
――鳥山先生の連載時、アニメは鳥山先生の漫画のコマを参考に製作されていたんですよね。構図を真似したりとか。それが今はとよたろう先生の漫画を参考にしているそうなんですよ。
鳥:ああ! それがいいよ! そのほうがまちがいがない!
と:本当に…これが仕事にできてしまうなんて…いまだに信じられないくらいで(汗)。

これからどうなる!? 『ドラゴンボール超』!!!

――漫画を手掛ける上で、とよたろう先生から鳥山先生に向けて、何かご質問があれば!
と:すごいシンプルな質問で恐縮なのですが…超サイヤ人ブルーは、どうして青髪なんですか?
鳥:『神と神』が赤だったので、『復活の「F」』は青にしよう」と、それだけ(笑)。…いや、本当は白にしようかなーって思ってたんですけど、「次の敵」と色が被ったので、それはまた別の機会に…と思って(笑)
と:…今、すごい話を聞いたような気がします(笑)。『ドラゴンボール超』では、ビルスさまとウイスが登場して、悟空たちにとっての「超えられない壁」になっていますけれども、彼らの存在は鳥山先生にとってどんな意味をもっていますか?
鳥:そうだね…。まず、今のところビルスとウイスを悟空とベジータが超える…という考えはないですね。
と:「神と神」以降は、ビルスとウイスが中心となってますもんね。
鳥:あの2人がいなければ、その後のお話は大変でしたよ。膨らまなかっただろうし、だからすごくありがたい存在なんですよ。あと、声がいいよね! すごく上手な声優さんですよね!
と:ビルス役は山寺宏一さん、ウイス役は森田成一さんですね。
――映画『神と神』の初期脚本では、破壊神は破壊神らしい、すごく邪悪な怖い感じのキャラクターだったと聞きましたが。
鳥:そうそう。ホントに悪いことしてたんですよ。最初の頃は。
と:でも最終的には『ドラゴンボール』らしいといいますか、怖いんだけどどこか憎めない存在に変わりましたよね。
鳥:うんうん。あの2人のおかげで別の宇宙へと世界がひろがったし、破壊神という存在を作って頂いた脚本家さんに感謝していますよ。
――今後の展開についてちょっとだけお話しいただけますか?
と:今回の新しいお話のプロットを読ませていただいたんですが、未来に関係する「あるキャラ」が絡んでくるのは、僕はすごくうれしいんです。大好きなキャラなので!
鳥:人気があるんだよね! 小さいお子様がよろこんでくれたらいいなあ。
――お子様と言えば、とよたろう先生はお子様時代にリアルタイムで鳥山先生の連載を熟読されていたと思うのですが、どのあたりのお話しが一番お好きなんですか?
と:僕は魔人ブウ編の冒頭で、悟飯がオレンジスターハイスクールに通っているあたりがとても好きなんです。ほのぼのしているといいますか。
鳥:そう! 僕もあの辺が好きだったなあ…(笑)。
と:あの辺りを描かれている時には、もう魔人ブウのお話は考えられていたんですか?
鳥:…考えてない(笑)。魔人ブウが出てくるのもわかんないまま描いていたんだと思います。あのあたりを楽しくやりながら、「さあ、そろそろ敵を考えなきゃいけないなあ…このまま日常がつづけばいいのにな~」って…(笑)。
――(全員爆笑)。
と:平和なのもいいですよね(笑)。僕、Vジャンプで連載されていた『貯金戦士キャッシュマン』とか、あの時期のほのぼのとした世界観も好きなんですよね。
――でも当時の少年たちは日常を楽しみながら、バトルを期待していたんですよ…(笑)。
鳥:それはそうでしょうね(笑)。
と:日常を楽しみながら、いずれ来る闘いを待ってもいました(笑)。
――当時は「孫悟飯を主人公に」という流れだったんですよね?
鳥:そう! 「悟空も歳をとってきたな…そろそろ若い世代に変えた方がいいかな」って思っていたんです。
と:「魔人ブウ編」で悟空が言ってましたよね。
鳥:でも悟飯の日常を描いていると、どんどん闘いより勉強が好きなんだろうなあ…ってなってきた(笑)。後に道着もなくしてますし(笑)。
と:今ではすっかり学者さんになって、子供の頃からの夢が叶ってますもんね。
――『DB超』のこれまでの物語は、鳥山先生のプロットで進んできたとのことですが、これからは物語作りにもとよたろう先生が加わって行けたりするとおもしろそうですね!
鳥:それはいいなあ!! とよたろう先生のオリジナルな部分が加わるともっとおもしろくなりそう!
と:と、とてつもないプレッシャーが…(汗)。でもいつか、『ドラゴンボール』の最終話に上手に着地させられると、すごくカッコいいですよね。
鳥:あ。それがいいね! 「すごい!鳥山先生、最初から考えてたんだー!」ってなると、僕がすごーくカッコいいかんじになるので(笑)。

ドラゴンボール超①巻にも両先生の対談を掲載!!
マンガ『ドラゴンボール超』の制作秘話も! そちらも見てね!